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まもなく

現場はまるで「青の洞窟」のよう。

思い切った壁に、反射する天窓からのひかり。
ここから木陰がのぞき込んだら面白いね、なんて作庭家さんと打合せ。
外だけの打合せだけでなく、中もきちんと体感して頂くことで出る提案です。
外と内、すべてにおいて意識(計算から来るものではなく感覚的なもの)しているのですから、職人さんとその意識を共有することが必要なのだと思うのです。

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3月末にはお披露目できる予定です。
また改めてご案内差し上げます。




飯田亮建築設計室のHP
CoMoDo建築工房のHP 
※WORKS更新しました!!

住所-栃木県河内郡上三川町上蒲生2351-7 
                  citta di garage B1
電話-0285-39-6781

お問い合わせ → info@iida-arc.net
by lives-web | 2016-02-29 19:23 | ひとつ屋根の家 | Comments(0)

設計とは、気付きの連続である。

現在実施設計中の「machiya」ですが、現場は地盤改良の準備中。
3月末の上棟に向け、鋭意図面描きの日々。
自身でストイックな性格とは思いませんが、この期間ばかりはディテールの追い込みによって、相当な精神疲労が重なります。



僕の設計手法としては、プレゼンの段階でアウトラインを提示し、あまり細部は攻めません。
住まい手さんには、住まいのアプローチとして“ある程度”の方向性を示し、詰め作業であるディテールは任せて頂いています。
それによって変更点は多々あるものの、アウトラインはほぼ崩れません。
しかもその変更点、基本的に住まい手さんの了承を得ていません。
と言うよりかは、プレゼンの段階でお伝えしていない部分がほとんど。
だから気付かない(笑)

それは住まい手さんにとって、さほど重要でないからであって、自分本位の設計を行っているのではなく、我を通しているのとは意味合いが違います。
※限度はありますが...
そのディテールの仕事こそが僕らの役目なのですから、逐一確認していたらキリがありません。
この詰めの作業こそが、後からジワジワと空間からにじみ出す色気になるのだと思います。
詰めた打合せをしてしまうと、僕に設計を依頼してきた意味もなさなくなってきてしまいますから、ここは僕の範ちゅう(責任)です。

例えばこの図面
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何の変哲もない線がいくつか引かれていますが、この線一本を引くのには、知識と経験と勘(センス)の連続。
ましてや、そこに至るまでの経緯たるや相当な労力なのです、実は。

巷で言う設計とは、何となく間取りや見た目・素材などで収まりがちですが、そこはほんの入り口に過ぎません。
周辺環境から始まり、法規の確認、敷地の活用、駐車場の確保、要望による間取り、高さ関係、窓から見える風景の切り取りもしくは作庭、構造体の納まり、恒久的なディテール、もちろんかっこつけ、そして実用性、電気配線、設備配管、素材選び、家具の選定うんちゃら...あっちが立てばこっちが立たず...
ざっと羅列しただけでもこれだけありますし、順番なんてものはなく、図面描きは行って帰っての連続。

先程の図面は、リビングの北→東→南をつないだ「展開図」となるのですが、外郭線を除く、開口と家具を描くのに一日以上を要します。
単に窓と行っても、開けられるから開けるのでは決してなく、すべてにおいて意味をなさなくてはなりません。
そこには各部とのとの納まりがあり、ヴォリュームや高さなどのバランスが存在します。
窓と窓の関係性も存在します。
風景しかり、温熱環境しかり、様々な高さ関係しかりと、安易に線を引けるものではないのです。
立った時はどう見えるか、こっちやあっちに座った時にどう見えるかとか、たくさんのシミュレーションを脳内で繰り広げ、その度に“気付き”を得るのです。
その気付きはセンスが必要かも知れませんが、やはり経験から来るものが多いように思います。



ちなみに描く図面は...

・工事概要書
・仕上げ表
・配置図
・平面詳細図
・立面図
・矩計図
・基礎伏図
・構造図
・展開図
・建具表
・建具詳細図
・電気配線図
・設備配管図
・階段詳細図
・キッチン詳細図(既製品は使わない)
・浴室詳細図
・家具詳細図
・開口詳細図
・外構図
・その他ディテール

これらの図面すべてにおいて、点と線がリンクしているのですから、3歩進んで2歩下がる日々(笑)
枚数にしておおよそ100枚はゆうに超えます。

だからといって、その苦労を微塵も感じさせてはいけないのがこの仕事!!笑
目に見えるディテールを盛り込ませた住まいは疲れます。
住まいは本来“休める場所”なのですから、これ見よがしに苦労を醸し出す建築は...個人的に。

やればやるほど、繊細かつ地味に。
極限までそぎ落とす引算の建築。
あっさり、しれっと、上質に。

評価は他人様が下すことですから、さほど気にしていませんが、まずは自身がファンになってあげないとやりきれない世界かと(笑)

まだまだ作業は続きますが、今日はこの辺で...

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建築家という職業をひけらかす意味の記事では決してありません。
苦労をさらけ出しても、かっこいいものではありませんから(笑)
ただほんの少し、この仕事の“意味”と“実益”を理解してもらえたらなと思います。
苦しいことが多いですが、なにより楽しい仕事と自覚しています。




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by lives-web | 2016-02-23 22:49 | 建築流儀 | Comments(0)

小さな家の大きなリフォーム

リフォームのプロジェクトを頂きました。
申し訳ありませんが、今年の着工は打ち止め...来年のお話です。
なんともありがたいお話ですが、ご迷惑をお掛けいたします。

さて、このプロジェクトですが、久々な丸ごとリフォーム(リノベーション)。
ちなみに今作のクライアントさんから「なぜ飯田さんはリノベーションって呼ばないの?」と質問を頂きました。
リノベーション...以前は”倉庫をカフェや事務所にリノベーション”というように使われていたのです。
つまりは「用途変更」という意で使われていたように定義していたですが...時代は変わっていました?...笑
単に僕が解釈を間違っていたのでしょうか、定かではありませんが、現在は小規模をリフォーム、大規模をリノベーションとして定義されているようです。

以下wiki
リノベーションとリフォームの違い
リノベーションとリフォームは混同されやすい言葉である。どちらも住宅に手を加える点では同じだが、厳密にはその目的の部分で次のような違いがある。
リフォームは「老朽化した建物を建築当初の性能に戻すこと」を指し、元に戻すための修復の意味合いが強い。古くなったキッチンを新しいものに変えることや、汚れた壁紙を張り替えるなどの小規模な工事は「リフォーム」に分類される。
一方リノベーションは、修復だけでなく「用途や機能を変更して性能を向上させたり価値を高めたりする」行為も含むため、より良く作り替えるという目的が含まれている。工事の規模も、間取りの変更を伴うような大規模なものを指すことが多い。


ということで、僕も今作から堂々とリノベーションと名乗ることといたします!!笑

閑話休題

依頼内容としては、購入予定の物件にて、建て替えかリノベーション(笑)か迷っているとのこと。
拝見してからの判断で方向性を決めましょうと言うことになったのですが、迷わずリノベをお勧め。
築50年弱と古いと言うこともあり、構造的や老朽化の面も考慮して、今後30年程度を視野に入れたご提案をさせて頂こうかと思います。
なんせ佇まいがかわいらしいのが、クライアントと僕の共通認識。
出来るだけそのプロポーションは尊重しつつ、飯田izmを加えたいと思います。
現況は、過日の東日本大震災にも耐え、損傷は皆無。
補強を加えつつ、リノベならではのデザインを提供できればなと思っております。

25坪の土地に延床24坪の上物付き。
しかも夫婦に3人の子供、さらには事務所と...普通は手を出しません(笑)が、「飯田さんなら...」という嬉しいお声がけ。
決して楽なプロジェクトではありません。
むしろ経験が試される、ハードルの高いプロジェクト。
気張って楽しませて頂きましょう!!

これからのご時世、このようなケースが増えるかも知れません。
住宅過剰供給(空屋増)の問題、借り入れ上限の低下など、様々な要因が起因してきますが、なにより”もったいない”と思うのです。
新築が悪と言うわけでは決してありませんが、絶対ではないと言うこと。
どっちがベストと決められるわけではありません。
ましてや僕が住むわけではないのですから、実際に選択するのはクライアント。
住居を構える際、その“選択肢”のひとつとして「可能性のあるリノベーション(リフォーム)」を、新築同様、積極的に提案していきたいと思います。

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さて、現在工事中の「ひとつ屋根の家」は、ボチボチ終盤にさしかかって参りました。
内部造作は一段落、来週から内装工事へと移行して参ります。
何もない壁の連続が特徴の今作、なんともいえない、エロティックな壁になっております。
変な意味合いはありません、ニュアンスがそうさせるのです。
このお話は次回!!



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by lives-web | 2016-02-18 22:07 | giftbox | Comments(0)

本日、建て方日和につき

本日お日柄も良く、建て方日和でありました。
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おかげさまで特にトラブルもなく、無事上棟いたしました。
明日には屋根下地まで完了することでしょう。
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こちらの「JDM house」はなんと、住まい手さんのご厚意により、竣工から2ヶ月間“ショーホーム”としてお貸し頂けることとなりました。
日時関係なくご覧頂けますので、是非拝観くださいませ。
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それでは、竣工をお楽しみに!!


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by lives-web | 2016-02-12 22:18 | JDM House(Lives-00) | Comments(0)

扇垂木を住宅へ

通常は平行に垂木(屋根下地の木材)がいくのですが、今作は天井の化粧として「扇垂木」を採用してみました。
初の試みですので、うまくいくかどうか...大工さん次第!!

基本的には寺社仏閣の手法ですから、あまり住宅で用いられることはありません。
さてさて、どのような表情を見せてくれるのか、今から楽しみであります。

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by lives-web | 2016-02-07 18:36 | 斜45°の家 | Comments(0)

小さい家の、ちいさい景色

お引き渡しから1週間が経過しました。
いかように住まわれているのか、気になるところであります。

さて、今回は「小さい家の、ちいさい景色」と題しまして、先日の撮影の際に撮りためた小ネタを公開します。

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このような「ちいさい景色」が積み重ねることによって空間を構成していると言っても、過言ではありません。




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by lives-web | 2016-02-02 22:03 | Rabbit hutch | Comments(2)