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迫力の扇垂木

いよいよ、待望の建て方が始まりました。
本日で4日目ですが、ようやく化粧部分の天井が仕上がった程度。
まだ屋根部まで達しておらず、やはり通常よりも時間は掛かります。
僕らは住まい手さん共々、スピードなど追っておりませんから、気にもとめません。
それよりも確かな仕事をしてもらった方が、何十年も住まう家なのですから、たった数ヶ月の差がなんだって言うのでしょう(笑)

さてさて、そんな丁寧な仕事ぶりをご覧いただきたいと思います。
主にはやはり扇垂木となります。
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上で一度当てて墨付け、降ろして加工・・・続く
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再度上げて擦り付けては削っての繰り返し。
それを全部で48本の垂木...この暑さでしたから、集中力勝負となります。
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うちの若い衆は掃除やら小間使いでお手伝い。
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てっぺんの集合体。
今作は180φの削り丸太となっていますが、“かぼちゃ束”と言って宙に浮いたやり方もあります。
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このリズムが垂木表しの醍醐味と言えるのでしょう。
さらには扇垂木ですから、いままでとは全く違う感覚のリズム感です。
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こんな感じでどうにかこうにか納まりました!!
僕はもちろん、大工さんにとってもこの達成感はなんとも貴重な体験となりました。
住まい手さんのご理解の賜ですね。
ちなみに今作の扇垂木は僕からのわがままリクエスト(ほぼ全棟か?笑)でしたから、この件に関しては僕の全額負担!!
次回からはちゃんと見積計上します(笑)
でも案外と、冗談みたいに高額ではないのかも知れません。
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20区画の分譲地において、斜に構えた、本当に捻くれた建物。
横並びの整列から景色が一変します。
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もちろん四方固めも行いました。
住まい手さんのテンションとリアクションに、やはりこの仕事に対する誇りを確認させて頂きました。



初めて挑戦させて頂いた扇垂木の感想。
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難しい!!でも楽しい!!
改めて建築の醍醐味という物を体感いたしました。
とはいえこればかり手掛けていると「ドヤ建築」になってしまうので程々に。
住まい手さんや住環境などの諸条件を加味しながら、垂木表しであったり白であったり平天井であったり勾配天井であったり。
どこにベクトルを持って行くか。
天井仕上げはそれだけ空間においてパワーを持っておりますから、その判断は慎重になります。
結局は全体のバランスなのですが、今作のように扇垂木が目立ちすぎるのは嫌。
本気で扇垂木を見せるのであれば全周そうするのでしょうけれど、あえてベランダ分45°切ったり、1/4は平天井であったり。
これ見よがしにならない程度に調整をしています。
あくまで“住宅”であって住まう空間なのですから、建築が威張ってはいけません。
あっさり、しれっと・・・「扇垂木ですけど?何か?」的な(笑)



竣工予定は11月頃予定しております。
お披露目できる日が待ち遠しいですね。





住所-栃木県河内郡上三川町上蒲生2351-7 
            citta di garage B1
お問い合わせ
電話 0285-39-6781(不在の場合は携帯へ転送されます。)
mail info@iida-arc.net


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by lives-web | 2016-07-30 19:26 | 斜45°の家 | Comments(0)

和菓子屋さん視察と伊礼さんと工務店

先日、視察のため東京へ。
やはり東京は東京。
日本の中心地でありますから、とても刺激的な場所。
ですが、そこに住まうのとは別。
刺激的な空間では心身共に落ち着きませんからね(笑)

さてその視察とは、来年予定している和菓子屋さんのインスピレーションを得るため。
クライアントから「飯田さんの建築で和菓子を提供したい」と仰って頂きましたが、如何せん和菓子屋さんは経験ありませんから、念には念を、下ごしらえはお菓子作りにも建築にも欠かせません。

ただ一言に和菓子屋さんと言っても、その幅は無尽蔵。
何も伝統菓子に固執することもありませんから、様々な売り場を覗いて参りました。
まずは上野桜木あたりを散策。
なんとここ、訪れた当日に「若大将のゆうゆう散歩」が放映されたそう。
朝イチで伺ったものですから、まだ閑散としておりました。
恐らく翌日以降は相当な人出なのでしょう。
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なんともな雰囲気で心落ち着く時間が流れておりました。
朝食はこのパン屋さん。
ほとんど朝食は食べませんが、それを引き立てる空間と共に、ついつい買ってしまうほど魅力的なパンが。
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経験則で行きますと、大概は味は普通・・・といったオチなのですが、普通に美味しい(笑)




小さな風景もいくつか。
ツタ植物による足跡は小鳥の道にも見えます。
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この枯れた感がなんとも好き。
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さて本題。
上野あたりを散策しておりますとやはり、和菓子屋さんが軒を連ねておりました。
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温故知新の精神で、まずはきちんと伝統の和菓子屋さんを知りたがります。
こちらはなんとまもなく創業100年を迎えるそう。
伝統には伝統を嵩ね、そのことで何かを生み出したいと思います。
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店舗の店構えとしては攻めすぎですが、凛とした感が好き。
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こちらは有名処のHIGASHIYAさん。
その空間に触れ和菓子に触れコンセプトに触れ、緒方 慎一郎さんのファンへ一直線(笑)
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以前、気に入って何気に買ったこの蚊取り線香ホルダー?もその緒方さんの作品であったことに、我ながらブレのない好き嫌いに驚く(笑)
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さてこちらも本題。
と言うよりかはこちらに来る都合ですべてが決まっている(笑)

”工務店代表トークセッション「作り手から見た伊礼建築の魅力をおおいに語る」”と題したトークショーへ。
普段からお付き合いさせて頂いているものの、改まって諸先輩の工務店のリアルな話を聞けるのは貴重な体験。
設計事務所と工務店の二足のわらじですから、2倍勉強しなくてはならないので大変なのですよ(笑)
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打ち上げはもちろん呼ばれます!!笑
その前に元電通本社は丹下健三さん。
なんともある意味時代を反映する建築は圧倒的。
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こちらが一番の本題かも?笑
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伊礼さんはもちろんのこと、優良工務店、メディアなど、多方面のディスカッションが今宵も楽しめました。
トークショーでは決して話せない内容もまた、宴の醍醐味であり本質なのかと思います。






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by lives-web | 2016-07-18 19:58 | 親子屋根の家 | Comments(0)

原寸の凄みと大切さを体感(扇垂木のCAD化成功!?)

原寸、つまりは「実物と同じ寸法」のこと。
かつて建築はこの“原寸”によってのみカタチが生み出されてきました。
もちろんCADのない時代ですから、あの法隆寺も東大寺も五重塔も。

そんな先人の知恵の塊である“原寸”を、恥ずかしながら初めて経験させて頂きました。
そもそも現在ではほぼ原寸作業は行いませんから、それこそ貴重な体験なのかも知れませんが。

さて、先日の記事にも記しましたが、御年75歳になる現役の棟梁からご教授頂きました。
まずは元となる「原寸場」の作成から。
当時は原寸用の間があり、その床に直接描いていました。
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基本的に道具はこちらと巻き尺のみ。
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教えを請いながら、作業は進みます。
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僕は大工さんではないので、原寸とは無縁と思われがちですが、とんでもない。
むしろこちら側がしっかり納まりを把握していなくてはならない立場ですから、必須項目なのです。
どんな立派な画(図面)を描こうとも、実現出来なくては意味がないのですから、そこを加味しながら図面化しているのです。
残念なことに、“一部の”設計事務所や工務店にありがちな「納まりは現場任せ」では絶対にダメ!!
きちんと描き手が作り手に指示できるようにする。
それがお互いの立場であり、責任だと思うのです。
職人さんもやはり人ですから、僕らの建築への思いを図面化(原寸レベル)することで初めて、意思の疎通が生まれてくるのではないでしょうか。
平面と立面は当然ですが、指示図のようなちょっとした詳細図ではまるで伝わりませんし、職人さんに対して失礼に値します。
不思議なもので、思いのこもった建築には出来上がりはまったく同じ“カタチ”でも、そうでない建築には決して出せない「空気感」が存在します。
カタチあるもの理屈は存在するのでしょうが、必ずしもそうでない可能性がある建築に携われるのは幸せな事です。

閑話休題

備忘録として写真と原寸を縮図に収めました。
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それを僭越ながらCAD化してみました。
こちらが今回の作業で起こした原寸図なります。
一般の方にはなんの事だかさっぱりかも知れませんが、右が上から見た図。左は横(わかりやすく言えば)から。
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中心から放射状に垂木(屋根下地)が組まれる訳ですから、単に配置すれば済むことでは?と、僕も最初簡単に考えていたのですが...放射状から更に屋根勾配が発生するのですから、しかもバラバラの角度を付けて...
結果的に垂木はこんなカタチの加工が必要となります。
こちらは建て方前に工場で削っておきます。
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頂部を見上げるとこうなります。
なんとも複雑に、しかし規則的に整列します。
寸法の追い出しを間違えるとこの感覚で垂木は並びません。
勾配があるのですから、平面では決して追えない線が存在しています。
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そのおかげでこのように組み上がる...はず!!笑
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さて、先程の「平面では決して追えない線」のヒントがこちらに隠されています。
もちろん本番では真四角に組み上げますが、原寸上で組み上げるとなぜか、しかし必然的に“円形”になるのです。

それはなぜか...この原寸作業を経験することで、先人の知恵と美学を教わりました。
そしてまた、原寸作業をしたものでしか味わえない感動と経験があるものですから、おいそれと簡単に教えることは出来ませんし、本当の意味は伝えられないと思います。

けれどもこのCAD化。
描きながらも「先人への冒涜」という罪悪感に苛まれてしまうのです。
CADはもちろん文明の利器ですから、活用することが悪ではありませんし、僕も存分にその恩恵を授かっています。
だがしかし、先人が何日も、もしかしたら何年も掛けて生み出したこの「扇垂木」という技法をほんの1時間程度でCAD化して、それをネット上で配布する・・・冒涜です。
きちんと意味を理解し、先人に感謝してその恩恵を受ける。
それが礼儀ではないでしょうか。
例えば映画という作品を違法コピー、ネット上で無料ダウンロード・・・同レベルの犯罪な気してならないのです(笑)
出し惜しみではなく、きちんと伝えたいという意思の表れですから。
もし同業者の方で扇垂木に挑戦したいという猛者がいらっしゃいましたらなんなりと。
もちろんメールで済ますのではなく直接にどうぞ。
その前にこちらが現場できちんと納まってからの話ですが...苦笑

ちなみにこのCADでの数値と、原寸で出した数値の狂いは許容範囲である2mm程度でした。
当たり前かと思われるかも知れませんが、そこもまた原寸をした者にしか判らない境地(笑)
もちろん、原寸で出した数値を尊重して現場に挑みます。

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異業種において、僕のもっとも尊敬する“職人さん”からご教示頂いた動画もどうぞ。
僕は鳥肌がとまりませんでした。
こんな事をさらりと言える「職人」の境地に達したいものです。




本日も楽しい出会いがございました事に感謝です。
さて、明日が最終日となります。
お時間ございましたら♪
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by lives-web | 2016-07-10 00:13 | 斜45°の家 | Comments(0)

三度目の正直?暮らしの見学会のお知らせ

5月から“ショーホーム”としてお借りしていた「JDMHOUSE」ですが、いよいよ7月をもってお引き渡しとなります。
...とその前にもう一度だけ。

5月6月7月と、計三回に渡って行わせて頂いた見学会ですが、都度、出会うお客様は様々。
出会いはタイミングということなのでしょうか(笑)
またショーホームと言うことで、ご希望に添ったお時間にお連れできましたから、自営業のお客様にも喜んで頂けました。
このような機会を授けてくださったJDMの住まい手さんには本当に感謝です!!
お礼の品も弾まねば、です(笑)

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特別なご用意はございませんが、スタッフ一同、こころよりお待ち申し上げております。
なお、8月は矢板市にて面白い見学会を企画しておりますので、そちらもお楽しみに。


なお、お問い合わせフォームは完全復活いたしました。
ご迷惑をお掛けいたしました。

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※WORKS(JDMHOUSE)更新しました。
※「TheLives」ページ作成しました。

by lives-web | 2016-07-04 16:30 | イベント | Comments(0)