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照明計画中・・・

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・・・大変苦戦中(苦笑)

今回は既存の面影を存分に残す(残せる)計画なので、それが頭を悩ませる起因。。。
新築の場合、明かりの照らし方で悩むのは変わりませんが、「灯り」を決めるのが難しい。
つまり“灯り”とは「照明器具」のこと。



設計者によって「照明器具」の捉え方はそれぞれですが、僕にとっての教訓は・・・

「照明器具は明かりをもたらす物であって、それ自体が存在を意味する必要性はない」

と言うことを前提に計画しています。
一般的に照明器具は存在感が強く、それ自体が主張している商品が多いもの。
それを選ぶ喜びはあるのかも知れませんが、場合によっては主張が強く出過ぎてしまい、
せっかくの空間を台無しにしかねません。
僕のような質素な空間の場合は特に・・・(笑)



それともう一つ大切なこと・・・
「まんべんなく明るくしない」
確かにまんべんなく明るいというのは、何処にいても均質な照度を得られるかも知れませんが、
住宅に限って言えば、事務所のように様々な人が様々な場所を作ると言うことはしませんよね?
あくまで「必要なところに必要なだけ」で良いと思うのです。
これもひとつの「エコ」に繋がるのかも知れません。

また、灯りだまりを作ることで自然と家族の“居場所”を決定づけます。
まるで「街灯の虫」のように・・・家族が集まる計算(笑)
さらに、逆に暗いところが生まれ、その先が見えづらくなることで、空間に奥行きをもたらしてくれます。



最後に「灯りの重心を下げる」ということ。
僕の設計は基本的に床座なので、これが特に重要になってきます。
視線(意識)を下に向けることで、気持ちを落ち着かせる効果があります。
夜に開放的な気分になっていただいても仕方ありませんからね(笑)



といった具合に、照明計画は進められていきます。
このコンテンツ、膨らませればどこまでも膨らんでいってしまう予感・・・。
灯りの色だったり、あえて灯りを洩らす計画をしたりとまだまだたくさん!
それほど僕にとってこの計画は重要なのです。
ではおさらいしましょう!

「照明器具は明かりをもたらす物であって、それ自体が存在を意味する必要性はない」
「まんべんなく明るくしない」
「灯りの重心を下げる」

言葉で表現するのは簡単ですが、実際に計画してみるとこれがまた・・・(笑)
今回は特になんですよね。
でも新たな挑戦と言うことで苦悩に葛藤で結構楽しんじゃってますが♪

実際に空間として出来上がったときにまたご説明いたしましょう。
by lives-web | 2009-12-22 16:06 | 塩谷町 N家の住み処の改装
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