N家の問題点をいくつか挙げていきたいと思います。
まずは「湿気対策」。
これは悪い例です。
この黄色いフィルムはおそらく「防湿シート」だと思われるのですが、以前張られた物。
いくら湿気がひどいと言っても湿気の逃げ場をなくしては更に籠もるだけ。
いかに「通気・換気」されるかなのですね。
同じ意味でも言えることですが、「高気密」というのはそういった対策の施された施工が
きちんと出来ていてナンボの機能です。
2×4住宅ではよく湿気がひどいと言われていますが、それもこういった施工の欠陥が原因
とも言えます...すべてとは言えませんが。
このフィルムは押入の床や壁にも施されていたので、すぐにかび臭くなってしまうわけです。。。
しかも!?
断熱材が二重張り!?
グラスウールのような断熱材には先程のフィルムのように「防湿」になっています。
要するに湿気を防ぐ機能が三重になってしまっていたわけです。
「防湿が三重なんだらいいんじゃないの?」
という訳にはいかないのですね。
住宅には「気密と通気」の両立が快適な住環境には必須なのです。
どちらか一方だけが優れていてもいいことはありません!
まぁ住宅屋さんによって考え方はいろいろありますが・・・。
僕としては人間と一緒で住宅にも「呼吸」を常に考えて施工をしています。
それは窓のようない開口であったり、上下階の空気の移動、もちろん躯体内の換気も。