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hotelli-aalto(ホテリ・アアルト)宿泊記

先日、下記の要項で福島は裏磐梯「ホテリ・アアルト」へ宿泊してきました。

大屋根が印象的な木造の建物は、益子義弘、河合俊和、大竹慎太郎の3人の建築家が設計を担当し、渾身のリユースで蘇らせた築40年の山荘、ホテリアアルト。「ホテリ」は、フィンランド語で「ホテル」の意、「アアルト」は「波」。北欧のライフスタイルと日本の心をひとつにしたホテルで、伊礼さんと共に長い夜を語り合います。

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崇拝する建築家によるリユースなのだ、誘われて断る理由が見つからない(笑
しかも崇拝する建築家と朝まで語り合えるのだ。
メンバーは伊礼さんをはじめ、工務店や設計事務所といった、もはや休暇のためのホテルではない!
建築に精通したメンツにより、こちらも気持ちが高ぶる。

もうね、エントランスからやられました(笑
それは皆も一緒のようで、やたらとテンションが高いw
しかもなんと、支配人に伺えば本日宿泊するのはこの建築人だけというではないか!
もうダメ元で「他の部屋も拝見させて頂けませんか?」と。
きちんと宿泊の意図を伝え、(むしろそれは必要ないのかも知れないが)快諾してくださった。
この時点で「今夜は長いな...」覚悟した(笑

しかも三時のチェックインから“飲み放題”ですぞ?
さらにそのリカーのラインナップが...涎
さすがは一流ホテリ(フィンランド語)です。




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益子さん一番のお気に入りだという201号室。
こじんまりと地味な空間が...益子さんっぽいらしい(笑
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雨樋界の高倉健である谷田さん(笑


写真の細かい説明は僕の方では致しません。
そんなものは無粋。
この空間は体感をしないと理解し得ないかも知れません。

とにかくすべてにおいて「隙が無い」空間構成に感嘆するだけ。
ディテールまで抜かりがないのだ。
むしろディテールに注力を注いでいる感じ。
だからといってディテールを漂わせることがない。
繊細なことをさらっとこなしているというか。。。
表現が難しいですw

この空間はどこも突飛せず、でも総合的な水準が相当高いところにある故の構成。
結果的にビジュアル的な“美”ではなく、体感的な“美”を感じることが出来た気がします。
例えば、ディテールを詰めたから良い建築だとか、天井がRになっているのが面白いだとか、木の使い方云々。
そんなことはどうでも良い(本当は良くないが)、とにかく空間が嫉妬するほど美しいのだ。



建築ツアーではよく、実測やスケッチを推奨するけれど、僕はあまりしない。
もちろんまるでしないこともないし、推奨する意は理解する。
手を動かすことが大切なこともあるのだから。
だけれども、僕は理屈ではない、感覚的な建築作法が性分。
数字に頼る建築は確実にどこか破綻する。
その数字を反映させたからと言って、狙った空間構成が出来るほど簡単なことではない。
万が一その数値で過程を飛ばしたイコールにした場合、それは単なる「真似事」にしかならない。
僕らはあくまで空間を司る者。
コピー屋さんではない。
だがしかし、真似ることで得ることもあるのし、僕も真似る。
それ以上の、僕の望む空間を得たいからこそ僕は感覚を大切にしているとも言えるのだろう。

あくまで数字は結果。
プラスでもなくマイナスでもなく、あくまでイコールでしかない。
その過程を理解するまで数字はまるで当てにならないのではないかというのが僕の持論。

数字は空間を教えてくれない
写真は記憶(体感)の断片
スケッチは記憶(体感)への刷り込み


難しいことを羅列するようだが、建築は決して断片ではない。
あくまでバランスとして捉えるべきだ。
例えビニールだらけの建材を使用したとしても、お気に入りの空間は構成出来る。
僕は絶対にやらないけど(笑



結果的に僕はほとんど数字を計ることがなかった...というより出来なかった。
空間を体感する事にほとんどの時間を要し、お酒を飲むことに忙しかったからだ。
でもおかげその体験を数値へとフィードバックさせられる。
決して同じ数値ではないかも知れないが、それが僕のイコールである数値なのだ、問題ない!


これらはあくまで僕の持論。
誰かを否定するでも肯定するでもない、僕の持論。
人それぞれやり方はあるだから、これが単に僕のやり方でしかないのだと思います。



さて、ちょっとお堅くなった...閑話休題。
お次は食事シリーズ。
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こんな空間での食事、例え薪ストーブで沸かした湯のカップ麺が出てきても誰も怒らないだろう(笑

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食事もやはり、どれも「隙が無い」美味しさでした。




サプライズで伊礼さんの誕生日のお祝い♪
こうしてご一緒させて頂けたことに、大変な感謝です。
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結果的にドルチェが二つ・・・もちろん完食!

食事を終え、建築談義に華を咲かせ、伊礼さんのお話を伺った...
それなのに僕は途中まで...zzz
すべては馴染みすぎる空間が悪いのだ!

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TVのAV機器用の扉に使えるか「実験中」の画。
研究に余念が無い(笑



朝食シリーズ
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もちろん「朝シャンプー」ではない、「朝シャンパン」だ!
ここで車で来たことを大変に後悔したのは言うまでもあるまい?w
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おまけ
一緒に宿泊したGさん。
夜中にごそごそしてると思ったら...
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寝てくれよw
僕もここまで熱心にならねばと感心しながら、瞼を再び閉じた...笑





今回の旅は大変に有意義な時間を過ごさせて頂きました。
言葉では言い表せないほどの感謝です。
ホテリはもとより、伊礼さんをはじめご一緒させて頂いたメンバーに恵まれた。

次回は季節を変えて伺いたいと思います。
もちろんこのメンバーでね♪

家族と来てはいけない!!
おそらく逆に怒られると思われます...ゆっくりしないから(笑


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CoMoDo建築工房のHP
住空間設計LIVESのHP  

住所-栃木県河内郡上三川町上蒲生2351-7 
                  citta di garage B1
電話-0285-39-6781

お問い合わせ → info@comodo-arc.jp
by lives-web | 2013-12-23 17:28 | 旅の記録簿
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