今日は枠の見付けのお話し。
以前にも書いたかも?
さてまず「見付け」とは、見え掛かりとも言い、要するには枠の厚み。
目に見える寸法のことを指します。
それは枠だけでなく、見切り等でも用いる専門用語。
僕ら建築家にとってはこの「見付け」がとても大切で、その建築の様相を決めると言っても過言ではない。
枠の見付が27mmなのか、30mmなのか、たったの3mmだけれど、まるで印象が変わる。
繊細に見せる際には薄く、野暮ったくするには厚く。
ただし空間のヴォリュームにもよりますし、単純な数字選びではありません。
経験則と勘と感性が胆と言ったところでしょうか。
さて実例。
こちらは外部玄関。
内部は標準27mmとしていますが、外部の場合この数字では不安視。
風雨にさらされますし、寸法は見た目の安定感も演出するのです。
また、今回は両サイドにガラスが嵌め込まれますから、“バタン”と扉が閉まった時の安定感を確保します。
内部から外部までベンチを延長。
枠材自体の厚みは45mm。
戸当たりも兼用して、残りの厚みはテーパーをつけて、見付処理を行います。
図面で書くとこんな感じ。
上から見た画。
こうした作業の連続が空間を構成していくのです。
単純に寸法を決めてしまうのではなく、“数字で遊ぶ”くらいの感覚で望んでも良いのかも知れません。
さて、まだ梅雨は明けていませんが、台風が近づいているということでまもなく夏本番!
元気に張り切って参りましょう♪
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