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線の重み

現在設計中の新しいプロジェクト。
なんだか新しいプロジェクトが着々と増え、一切着工にありつけず...
おかげで図面描きが蓄積されております。
もちろん僕のせいだけではなく(笑)、着工時期であったり、申請関係であったりするわけですが。

さて、そんな新作は「終の住処」という主文を与えられております。
また、ミニマムにローコスト。
まさしく「限界への挑戦」となるわけです。

詳細につきましては、プレゼンが成功してから書かせて頂きますが、今作で特に気になったのは「線の重さ」。
現在の提案では、平屋で13.5坪。
比較的子育て世代が多かったですし、20坪を切る設計は初めて。
ましてやお題目的にも制約が多く、小さくせざるを得ない。(そちらの方が好みではありますが)
単純に設計をしている分にはさほど気にならなかったのですが、まとまって行くにつれ疑問符だらけ。
どうにもプロポーションがまとまらない!!

それは「小さい」が故の過ちが多いのです。
空間的におおらかであれば、多少の崩れは寛容なのに、ミニマムであるとそこは一変。
寸分の狂いも許してくれない!!
もちろん“セオリー”なんて通用しません!!
うちの事務所でもある「citta di garage」を設計したときよりも、遙かにペンを走らせたでしょうね。

小さいければ設計量は少なくなるのか、大きければ設計量は多くなるのか。
まるで逆なのですね。
改めて、「線の重さ」に気付かされた仕事でした。
だがしかし、皮肉にも、「量」と「料」も確実に反比例ですが...笑

この話はまた、実施案を交えて出来ればなと思います。

線の重み_d0122640_17272256.jpg


ちなみに日光連山を望める土地。
あえて写真をパノラマにしたことにも、設計の意図が隠されているのです。
さて、住まい手さんにお気に召して頂けるといいのですが。



CoMoDo建築工房のHP 
住空間設計LIVESのHP  

住所-栃木県河内郡上三川町上蒲生2351-7 
                  citta di garage B1
電話-0285-39-6781

お問い合わせ → master@lives-web.com
by lives-web | 2015-02-27 17:55 | Rabbit hutch
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