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空間とはとても豊かで面白いはず。

リビングがここだから座るのはここ。
ダイニングは食事をする場所。
キッチンだから立って作業するもの。
和室はお客様に泊まって頂く場所。
廊下は部屋に行くための通路。
窓は開けるもの。
床は歩くため。
壁は視線を遮るため。
天井は雨をしのぐため。
空間とはとても豊かで面白いはず。_d0122640_23184144.jpg
そんなのもったいない!!



リビングはどこに居たって良い。
ダイニングで勉強したり家計簿付けたり仕事したり。
キッチンで外を眺めながら寛ぐことが出来る。
和室はいつ来るかわからないお客様のためにあらず、家族がゴロゴロするためのスペース。たまに客室。
廊下はホテルであるまいし、そもそも要らない。
窓辺で風を感じ鳥のさえずりを聞いて日向ぼっこしながら本を読む。
床があればどこでも座れる。その日その時間の心地よい場所を探すのが楽しい。
壁に寄り添うことで心が落ち着き、多ければ多いほど安心感を与えてくれる。
天井は包容力。
空間とはとても豊かで面白いはず。_d0122640_23185835.jpg
居場所などいくらでも見つかる。
住宅は食う寝るところだけにあらず、住む場所なのだから。


住まい手が自身の気持ちいい場所を見つけて頂きたい、まるで猫のように。
そのベースを築くのが設計の仕事だと思うのです。










住所-栃木県河内郡上三川町上蒲生2351-7 
            citta di garage B1
電話 0285-39-6781(不在の場合は携帯へ転送されます。)
mail info@iida-arc.net/info@comodo-arc.jp


by lives-web | 2016-12-09 23:44 | 建築流儀
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