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階段

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住まいを空間として捉えたとき、階段の役割というのは「空間と空間をつなぐ機能」として見ることができる。
この機能はかなり重要で、単に「昇降機能」としてではなく、上り下りが楽しくなくてはならない。
しかも茶の間に属しているのだからそのプロポーションに気を配らなくてはならない。
いろいろな見せ方はあるけれど、LIVESの住宅は軽やかでなくてはならないのです。
重厚感が必要な建築もあれば、薄い存在感を求められる時もある。
その空間に相応しいプロポーションを見極めるのは設計者の「センス」に頼らざるを得ないのでしょう。
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上から見ると、間の壁が薄いことが判っていただけると思いますが、18mmの構造用合板を2枚重ね、踏み面をそこで支えるという高等テクニック。
私も初めての試みで、当然大工さんも行き当たりばったりの施工、、、(笑)
でも見事な仕上がりに感謝です!
階段の幅員を稼いでくれ、間を薄くすることで軽い感じの階段に仕上がったと思う。
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2階の踊り場には壁厚を利用した収納を備えた。
玄関のスリッパ入れ同様、なにげないスペースに気を配れば発見できるのです。
オープンハウスにいらしたお客様の中には「まるで近藤典子だな」との感想も、、、(笑)
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私のポリシーをひとつ紹介。
「直接手が触れるところには柔らかい素材を用いる」です。
人間の感覚、特に日本人は木に対して敏感なんですよね。
その感覚を大切にしています。
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最後に窓の位置。
2階から見た時、登り下りしている最中の視線、陽の入り方と茶の間に落とす量の関係性。
悪くはないのですが、正直まだまだ反省が残った・・・。
こういう操作がうまい建築家になりたいですね。
by lives-web | 2008-01-30 10:41 | 真岡市 M家の住処
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