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2009年 06月 19日 ( 1 )

「絞り(制限)」のお話し

外壁の下地 兼 耐力面材「あんしん:ニチハ」が張り終わりました。
これで南面の開口が見えてきました。
南面は大きく開口。
西面は開口を絞った。



その意図は、西日を遮ることと、外部からの視線をほどよく遮ること。
開口は開ければいいというものではなく、時には絞る(制限)させることで、
思わぬ恩恵を得ることもあるのです。

絞るときの“限度”や“思い切った勇気”も必要、、、(笑)
今回は思い切った絞りとなりました。
内部は障子と夏障子(葦簀戸)を仕込む。
今回のアクセントとも言うべき部位となるでしょう。

d0122640_18293853.jpg


意識していなくても、人間には当たり前な感覚の「スケール感」を併せ持つ。
要は住宅における「ごく一般的」な寸法(ヴォリューム)を自然と体感し、体得しているのだ。
例えば計らずとも6畳の部屋はそれと分かるし、サッシが2mであってもなんら違和感を
感じない。
逆に言えば、メーカーや工務店はそれらの寸法をなんの疑問も抱かずに「当たり前」として
用いていることになる。

そのまた逆を付くという発想がこの「絞る」に当たる。
一般的な寸法を打破することで、違和感を与え、感じさせる。
それが気持ち悪い違和感になるのか、心地よい違和感になるかは設計の技量に
掛かっている(笑)

面白いモノで、4.5畳になりそうな部屋が5畳になっていることと、6畳になりうる間取りの
5.5畳とではその意味合いは全く異なってしまう。
そのヴォリューム感は教育で学べるものではなく、体感して体得しなくては得られない。
その価値観が合うか否か。。。



あくまで一例ではあるけれども、建築家に頼むクライアントはその「価値観の共有」の合否を
大切にしていただきたいと思う。
by lives-web | 2009-06-19 19:14